専門的な知識が必要な介護職

今、幅広い年齢層の人が活躍している介護の現場。
新卒で採用される人ももちろんいるが、それまで、様々な業界で経験を積んできた人が入って来ることもある。
いずれにせよ、せっかく飛び込んだ業界ならば、スキルアップを目指したい人も多いはずだ。
では、どのような道があるのだろうか?

介護職の中でも、経験と専門的な知識が必要とされる代表的な資格は、やはりケアマネージャー(介護支援専門員)だろう。
こちらについては、2018年以降の試験から、受験資格の基準が以前よりも厳しくなっている。
具体的には、「国家資格等に基づく業務経験」もしくは「相談援助業務経験」が通算5年以上必要となる。
これに加えて、各都道府県の実施する「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格しなくてはならない。
その後、「介護支援専門員実務研修」を修了して名簿に登録、そして介護支援専門員証の交付を受ける。

この資格をもって行える業務は、まずケアプランの作成だ。
きちんと利用者やそのご家族と向き合い、必要な支援を見極めなければならない。
このために経験と知識が必要とされるのだ。
また、プランが決定した後に、各事業者や施設との調整を行うのも大事な役割だ。

このような広範な働きをするケアマネージャーを専門的な知識で支える資格のひとつが、「福祉用具専門相談員」だ。
こちらもスキルアップには最適な資格といえるだろう。
その名の通り福祉用具の最適な使用に関する幅広い知識が必要とされる資格だ。
この資格を持っていることによって、介護の現場のみならず福祉用具の会社にも活躍の場を広げることができるのだ。